【南房総】花の房総ドライブコース【フラワーライン】

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これから冬本番の季節になると、旅行先には気候の暖かいところに行きたくなりませんか?

関東では冬の旅先には房総半島や伊豆半島の旅が選ばれています。
房総半島では12月になると早々に田んぼの”あぜ”に水仙の花が咲いているのを見かけることも♪房総でいちご狩りに菜の花、ポピー摘みなど「花の房総ツアー」が目白押しですね。

この記事では房総半島ツアーのバスガイド案内の一部をご紹介します。

    ・花の房総の秘話
    ・房総日帰りドライブコース案
    ・バスガイドのおすすめの美味しい店
    ・定番観光をすこしずらした名所

旅にでるきっかけや観光の参考に読み進めていただけると幸いです。記事の後半にはおすすめ観光地や美味しいお店を書いています。「長い話はいいや」という方はチャチャっと飛ばして、記事の後半のドライブコース案やリピート決定の安くて美味しいお店をご覧くださいませ👒

私は都内バス会社で観光バスガイド歴25年。ガイド教官歴10年、観光歴25年経験があります。信頼の担保につながればと思います。

それでは観光案内を開始します。

房総フラワーライン道中案内の一コマ

バスの車窓から色とりどりのお花畑をみながら南房総を走ります。
南房総で花の栽培をはじめた頃のお話をご案内します。

「花はこころのたべものです」
この言葉の書かれたお花が入った段ボールをみたことはありますか?知らないですよね、花にかかわる仕事をしていなければ見ることもない箱です。

この箱段ボールに書かれた短い一文は「花は平和産業」であるという意味が込められています。

明治時代、南房総の沿岸に住む人びとのくらしが貧しかった頃のおはなしです。
海から山が近い海辺の地域は仕事は漁業と林業が主でした。
男性はもちろん漁業ですが女性もわずかな畑仕事と海岸でテングサを採ったりの生活です。冬は房総といえども海での海藻昆布やてんぐさの加工仕事は当時の女性や子供もその作業は手足は冷めたく寒さのなかとても辛い作業でした。
長い間その天草や海藻の加工でまずしい暮らしのままでしたが、大正時代のなると転機が訪れます。花の栽培について研究が広がり房総半島で花栽培がはじまります。
気候が花の生育に適しており順調に花の栽培は行われました。海女も花の栽培を兼業し沿岸に住む人々全体に広がりました。そして花をコツコツ栽培してきた努力はやがて実ります。他の地域より暖かい房総半島からいち早く花を出荷したところ大成功!次々に花を栽培したことで成果でははじめたのです。仕事はふえて南房総の畑は色とりどりの花で彩られました。
けれど・・それは長くは続きませんでした。ちょうど時代は昭和初期、戦争がはじまると花を育ててるより「芋を作れ」と「食べもの以外は作るな」という命令が出されました。花の栽培は禁止になりました。大切に育ててきた花をすべて刈り取り、球根を捨てて栽培をやめるしかありませんでした。(実は捨てることができずに大切な球根を山に隠したという話もあるそう)私のガイド案内ノートより。


やがて戦争は終わります。ふたたびこの地に住む人たちは一から花作りを始めました。そんな矢先、東京の市場から花の注文が殺到したのです。あまりにも毎日たくさん注文が入るので「なぜか?」理由を聞いてみる「戦争で亡くなった人たちの慰霊に捧げる花です」
と言われたそうです。 
戦後、花を作り育てることを諦めずに続けたことで「花は平和産業」だと、確信にかわる出来事でした。
「花は食べることはできない、口で食べるものだけが食べものじゃない。
心で食べるものがなくなってしまったら心は生きてゆけなくなるもの」

それから、花が作れなくなるような戦争は2度と起きてはならないと願いを込めて
お花を出荷するダンボールには 「花はこころの食べものです」と記しました。

いまでも花の詰まった箱にその言葉がかかれて出荷されています。
100年後、観光のキャッチフレーズに「花の房総」とよばれることになるとは想像もしなかった頃のお話でした。

今ではお花のある生活は当たり前になりました👒最近ではおうちに届くかわいいお花のお店が増えましたね。
インスタグラムで人気になったお店のご紹介です→お花の定期便【Bloomee LIFE】

南房総ドライブ旅行で心身リフレッシュ

今から春の旅やツアーで房総半島におでかけ計画してみてははいかがでしょうか?
房総はドライブに最高。道の駅も多いのでのんびりあちこち立ち寄りながらの旅。
海の景色、沿道の花、栽培されている数多くのお花畑を見ながらの旅はストレス解消、心身リフレッシュできますよ。
私は思い立ったらすぐレンタカーで!便利なので参考にどうぞ→

バスガイドおすすめ立ち寄り先ピックアップ

・内房保田漁港 ばんやで近海のとれたて海鮮を堪能安くボリューミー
・道の駅ふらりとみやま二階「菜の花」のつみれ汁
・道の駅ふらりとみやま二階「地元近藤牧場」のソフトクリーム(330円)
・野島崎灯台の白いベンチをお散歩
・千倉の高家神社に参拝(料理の神様)

上記の観光地4箇所を入れたコースは以下の通りです!

南房総のドライブコース

都内発日帰りコースをざっと作ってみました。房総の美味しいお店と定番ではない観光名所。ストレスフリー観光をしたい方に。南房総海沿いは空いてることが多いのでストレス少なめ。

    各地〜首都高〜アクアライン〜海ホタルPA(休憩)〜保田漁港ばんや(ランチ)〜道の駅ふらり(絶品つみれ汁・手作り美味ソフトクリーム)〜館山〜房総フラワーライン〜洲崎〜白浜灯台散策(海の白いベンチ絶景)〜白間津お花畑(お花鑑賞)〜高家神社(料理の神様)〜鴨川経由〜房総スカイライン〜アクアライン海ホタル〜帰路。

ばんやさんのランチ👒
道の駅富山ふらり二階の絶品つみれ汁200円
道の駅琵琶倶楽部のお庭の花
野島崎灯台散策路にある海の白いベンチ

最後におまけの情報です

房総フラワーライン

館山市下町交差点から南房総市和田町までの約46Kメートルの海岸線を房総フラワーラインと言います。東京が真冬の頃に房総半島では一足早く、春が訪れます。菜の花やポピーが街道を彩る様子を見たり、平砂浦や白浜につづく海沿いの町をのんびりドライブ。のどかでこころが癒されたいなら必須コースです。
静かないいお宿ホテル洲の崎 風の抄
素朴な雰囲気の南国味わう自然に囲まれた絶景の宿 ジャングルパレス

おうちでもお花のある暮らし

お花を選びをプロにお任せして自宅に宅配していただいてるお花屋さんをご紹介します。選んで届けてくれるので「どれにしようかな〜」って迷うことがなくて楽です。
便利なお花宅配サービスは最近人気がありますね、私も重宝しています。(お花の色は選ぶこともできますよ)
500円から始められるお花の定期便【Bloomee LIFE】

記事のまとめ

冬のおでかけや観光の切り口に、今回は南房総花のお話をご紹介しました。私自身、「花はこころに優しいな〜」と思っている一人で共有したいとおもったからです。半島では1月を過ぎますとお花畑や菜の花が美しい季節のはじまりです!よい旅になりますように。

おまけ

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